来訪予定の皆様へ

ロードキルから生きものを守るために

西表島では・・・。

イリオモテヤマネコの交通事故は、ここ数年、過去最悪のペースで発生しています。
最近の傾向としては、明け方や日暮れの時間帯だけでなく、昼間の事故や集落周辺での発生も。
春夏の出産や子育て時期、生まれた子ネコが独り立ちをする秋冬。事故の可能性は年中、時間や場所を問わず発生する可能性があります。

ヤンバルでは・・・。

ヤンバルクイナは早朝と夕方、夜行性のケナガネズミやリュウキュウヤマガメは夜間にロードキルが多数発生。
特に東海岸側の県道70号線、やんばる東西を横断する県道2号線は要注意です。

やんばるの森に棲む生きものが暮らす場所と、人が利用する道路の位置が重なっていることで、ロードキル(交通事故)が起こります。
もし、そこでひかれているのが、自分の家族やペットだったら・・・
道路を利用するほかの生きものたちへのほんの少しの心遣いが、ロードキルによる生きものの被害の防止、運転される方の安全に繋がります。
環境省やんばる自然保護官事務所 自然保護官

ロードキルから生きものを守るために
スピードに注意!
スピードに注意!ヤマネコやヤンバルクイナなどが急に道路へ飛び出してきます。急に出てきても避けることができるように安全運転を心がけましょう。
夜だけではない昼も注意!
夜だけではない昼も注意!ヤマネコやヤンバルクイナ、ケナガネズミ、リュウキュウヤマガメ等の交通事故は、早朝・夕方・夜間にかけて集中しています。しかし、昼間でも交通事故は発生しているので常に注意が必要です。
ひかれた動物を食べに来て、ひかれてしまう!
ひかれた動物を食べに来て、
ひかれてしまう!
カエルなどの小動物が交通事故にあい、そのひかれた死体を食べに来たヤマネコやヤンバルクイナなどがひかれるという二次的事故も発生。小さな生きものにも注意を。
ヤマネコやヤンバルクイナだけじゃない!
ヤマネコやヤンバルクイナ
だけじゃない!
ケナガネズミ、リュウキュウヤマガメ、セマルハコガメやカンムリワシなどの貴重な生きものの交通事故も多数発生しています。全ての生きものにやさしい運転を心がけましょう。

「おじゃまします」のこころで訪れましょう

高速船は島の人の足
高速船は島の人の足西表島を訪れる人が増え、石垣島とを結ぶ高速船に島の人が乗れずに困っています。朝夕の混雑時間帯の便をさけて頂けるとうれしいです。
車は住民や交通の邪魔にならない場所にとめる
車は住民や交通の
邪魔にならない場所にとめる
一般駐車場と勘違いする私有地や、集落などで管理する土地がたくさんあります。駐車するときは住民に確認しましょう。
迷惑!ドローンを飛ばさない
迷惑!ドローンを飛ばさない野鳥の営巣地でドローンを飛ばし驚かせたり、集落などで飛ばす人が増えて困っています。野生生物や住民に迷惑をかけないようマナーを守りましょう。
集落内は水着で歩かない
集落内は水着で歩かない水着のままで集落内を歩いたり、濡れたままでお店に入る人もいるそうです。最低限のマナーを守って利用しましょう。
林道や登山道、田畑、海岸に車を乗り入れない
林道や登山道、田畑、海岸に車を乗り入れない森に棲む動植物が車に踏み荒らされるほか、ホタル観察で田畑に乗り入れたり、海岸ではウミガメの卵が踏みつぶされるなどの被害もでています。同じような理由で、決められた場所以外でのキャンプや焚き火も、自然へのダメージが大きいためやめましょう。
人の家を覗かない!
人の家を覗かない!集落の人々にもプライバシーはあります。人に出会ったらあいさつを。「見ていいですか」と声をかけることも大切です。
御嶽(うたき)や墓に入らない
御嶽(うたき)や墓に入らない御嶽や拝所、墓などは神聖な場所です。勝手に入ってはいけない場所もあります。祈りの最中に無遠慮に見学したり、写真を撮影するなども控えましょう。
祭りは決まりを守って見学
祭りは決まりを守って見学神聖な祭祀などで見学者が無遠慮な写真撮影をしたり、祭祀の進行を妨げたりといった行為もあるそうです。邪魔をせず、マナーを守り見学しましょう。

貴重な動植物を守ろう!

やんばるや西表島には希少な動植物が数多く生息しています。ちょっとした植物や小動物をとることも、生態系に大きな影響を与えることがあります。
また、やんばる地域や西表島にいない生きもの(外来種)やペットを島に持ち込まないようにしましょう。
それらが野生化すると、在来の希少な動植物の捕食者となり、生態系のバランスを崩すきっかけとなってしまいます。

エサを与えない
エサを与えない食べ物を与えると野生で生きていく力が弱まり、健康を害する可能性も。また、人に慣れて道路や集落に出没し交通事故にあう確率も高くなります
島の動植物は島のもの
島の動植物は島のもの島の動植物は島の人たちの大切な宝物。法律で規制されていなくても、島のものは島のもの。島の大切な資源を勝手に持ち去ったり、採らないでください。
行動を邪魔しない
行動を邪魔しない野生動物にとって人や車は最大の脅威です。追いかけたり、行動の邪魔をすると緊張や警戒をさせ、大きなストレスを与えてしまいます。
写真など強い光を与えない
写真など強い光を与えない夜行性の動物は光に敏感。カメラのフラッシュや懐中電灯など、強い光を当てられるとパニックを起こしたり、目を痛めてしまうこともあります。

西表島の最新マナーについてはこちら

西表島エコツーリズム協議会 https://iriomote-ecotourism.jp/